『蒼海の歌姫或は千早の航海日誌』から作品間コラボが楽しかったので解説してみる

今回は、ちょっと前に完結(第一部完)されてるんですが、デーニッツPの架空戦記作品、『蒼海の歌姫或は千早の航海日誌』シリーズを紹介してみます。

「サイレントハンターとは -ニコニコ大百科」
サイレントハンターIII」という潜水艦(Uボートシミュレーションゲームを題材に、この作品では、潜水艦U-765の艦長に就任した如月千早とゆかいな仲間たちの通商破壊作戦を描いています。

(画像多めなので格納)

アイドルたちは潜水艦の主要部署に配置され、他の乗組員(映画「Das Boat」の出演者)と一緒に任務についている訳ですが、

(台詞の意味は大百科に載ってます) 作者のデーニッツPは映画版に詳しいようで、作品の所々でそのパロディと思われるシーンが出てきます。この辺は詳しい人が見たらニヤリとできるかも。
基本コメディタッチなので、この人たちの会話が見てて楽しい。

なぜか紳士成分が大目なので、好みのアイドルには常におかしな言動をしたり、なんか面白い。

この辺は「蒼海の歌姫或は千早の航海日誌-第五話「ローレライの休日」」あたりからはじけてきます。(ここから画質も急上昇します)
アイドル達もちょっとニコマス的な性格づけがされてます(特にピヨちゃん)が、回が進む毎に暴走度が増してきますので、はまる人にはとことんはまれると思います。あ、それと百合成分が若干多いですね。

元のゲーム自体はかなり硬派で、水雷艇との攻防や船団攻撃など緊迫感があって面白いです。
難易度は高そうですね。

ちなみに、「薄狼戦記」での英海軍側には、961プロが配置されてるんですが、この黒井社長がいい味出してて大好きです。
こんな感じなんですが。

英国大統領チャーチル(主に禿げる人)や、独国側のレーダー、デーニッツ両元帥など、他のキャラクターも味があって良いです。
この辺はデーニッツPの巧さですね。

さて、作品についてはまだまだ書き足りないんですが、今回の主題に。
こちらの作品の面白いところが「サイレントハンターIII」プレイ動画を中心としたコラボレーションが行われている点です。
サイレントハンターIII(以下、SH)のプレイ動画には、始祖というべき「艦長日誌」シリーズがあり、
【「艦長日誌」シリーズマイリスト】

ここが面白いところなんですが、 「艦長日記」シリーズの流れから、それぞれのUボートが同じ世界で活動しているという設定(というか流れ)が自然と作られていて、たとえば動画のコメントで「○○艦長が同じ港にいるぞ」みたいな発言があると、作者さんがそれを取り入れてストーリーの中で登場人物の会話として出したり、作品の世界設定に取り入れられたりと、リアルタイムにこのシリーズの世界観が作者や視聴者の共通認識になっていくんです。
(iM@AS架空戦記シリーズでも、武将の性格設定とか、一部の作品で共通化しているものもありますね。)

これらの共通認識を理解した前提で無いとちょっととっつきにくい所がありますが、逆に知識を得てから見ると内容が理解できるので面白くなってきます。
ゲームの仕様や操作内容は初見ではちょっと難解なところもありますし、先に艦長日誌シリーズの視聴がオススメです。

「薄狼戦記」シリーズをといいコラボを見せてくれるのが、SHプレイ動画「大西洋の鼠」シリーズ

です。元々、この作品のサムネを見つけたのが、視聴するきっかけでした。
【Silent Hunter III 大西洋の鼠】
(そもそもこのサムネも架空戦記系とは関係ないタグを検索して見つけたんですが)

同じ軍港を拠点としているため、酒場での遭遇や、技術主任(伊織)とのやりとりなどが非常に面白い。また、視聴者コメの取り込み方が非常にうまい。あずささん(別艦の艦長)との絡みは元々は視聴者コメの一言がきっかけです。
最初に作品がクロスするのは「蒼海の歌姫或は千早の航海日誌-第三哨戒-前篇「襲撃、ドーバー港」」ここですかね。

両作品の競演を楽しむためにも、2作品を順番に視聴するのが一番いい方法かも。
あとは大百科のこの辺を参照すると良いかもしれません。
ドーバーの惨劇、リバプールの悪夢とは (ダイエイテイコクノダンマツマとは) - ニコニコ大百科
SH関係は大百科がかなり充実してるので、読むと楽しいです。作品内で知らないタグや単語があったら追いかけてみるのも良いかもしれません。
そんなわけで、
大勝記念に皆で歌う、こんなノリが大好きな人はぜひご覧いただきたいです。