『三国志アイドル伝 ─後漢流離譚─』をまとめてみる

やっと最新話に追いつきました、「三国志アイドル伝 ─後漢流離譚─」。

結局最新の69話まで2週間ほどかかってしまいました。
紫電Pの作品では、教養講座の「三国志武将紹介」シリーズは目を通していたんですが、本編の視聴はちょっとスルーしていたんですね。それが、あらためて見てみるとこれが面白くて止まらなくなりました。

そこで、最新話に追いついたところで、この作品をちょっとまとめてみたいと思います。

作品のプロットは「im@s演義」に近いです。現代の765プロのアイドルが三国時代に飛ばされ、中国全土に散らばってしまい、その地で過去の英傑と出会いながら、未来に戻るべく全員集結を目指すという感じでしょうか。


あらすじ

高木社長の買ってきた奇妙な壷の効果で後漢末期に飛ばされた765プロのアイドル11人。

折りしも時代は建安十三年(208年)、曹操が南征を開始した年だった。

劉備軍に拾われた菊地真ら一行は、無事に生き延び、はぐれた仲間と合流することが出来るのか。

そして、ファンやプロデューサーが待つ現代に戻ることが出来るのか──

三国志アイドル伝とは (サンゴクシアイドルデンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科


ゲーム映像は少なく、ほぼ紙芝居で進みます。シナリオがほぼ決まっていて、ゲーム映像は演出の一部として使われています。
使用ゲームは三国志IXと三国志X。この辺の演出が上手くて、絵的な見栄えの良さや、シナリオ上の必然からゲームを使い分けています。
集団戦の派手さや一騎打ちの表現など、工夫されていることがわかります。

孫呉の水上戦の強さを見せる図
3対1で挑まれた鬼神真の図

この作品の面白さは、歴史のIFを作者独自の視点で描いて見せてるところにあります。
もし、あの戦闘の結果が逆だったら・・・架空戦記小説の醍醐味でもありますが、この物語では、未来からきたアイドルが行動することによってその歴史が次第に変わっていきます。
歴史の変動は三国志の知識がある真の行動によって起こることが多いんですが、


各国にいるアイドルの行動によっていろんな人物に影響を与えたり、国の中枢に食い込んでいきます(この辺はネタばれなので伏せますが)。
この歴史のIFがどこに向かうのかを追いかけるのが、非常に楽しい。
紫電Pの歴史に対する知識の深さも伺えます。
感動するストーリーやギャグ回のゆるさなど、物語そのものも楽しいですね。


あと、この作品を見てると、過去の架空戦記作品のオマージュというかネタの共有化がされてます。
例を出すと、エージェントとか変態軍師とかソウルブラザーですね。
この辺は視聴者もだいたい分かったコメントをされているものが多いです。
最近の三国系作品から離れていたこともありますが、こういうやりとりはなんか懐かしくなりました。
(そういえば、作者さんが北方三国志はまだ読んでないって言ったのにネタバレコメントが新作にも書かれたりと、容赦なしですね)


※ちなみに視聴中または視聴済みの三国系作品

(あまり三国作品には目を通してなくって上記作品しかわからなかったり。)


各勢力で深く関わりすぎてしまったアイドル達が、集結することが出来るのか。
現時点でやっと折り返しとのことで、100話を超える長編作品になるそうですが、ぜひ最後まで追いかけたいですね。

あ、今日新作が来てるじゃないですか。

軽いノリの前半から一転シリアスな後半の展開が気になる・・。




詳しくは、補完Wikiの記述がすばらしいのでそちらで。(作品別用語集 - 三国志アイドル伝 - iM@S架空戦記シリーズ補完wiki - アットウィキ